明るいカイシャの作り方

就職と採用の狭間で仕事をして約十数年。

今年も内定の報告が増えてきた。
就職活動で、初めて社会のシビアさに触れた
学生も多く、彼らのチャレンジと未来への
真っ直ぐな希望を聴くと、
まだまだ微力でありながら何か一つでも役に立ちたいと強く思う。



就職活動のアドバイスをする、というのは難しいようで実は少しでも社会人経験があれば、
誰でも出来るのではないかと思っている。

それくらい学生と社会人とは使う言語も、
食事する場所も身につけるものも、
すべて違うはずだから、
それらの一つでも伝えればよいと思う。
大人の階段の上で、「こっちも悪くないで」
と笑って待ってればいいのではとも思う。


「服装含めきちんとする」
「一線を引く」

これは仕事でずっとこだわってきたこと。
卒業したら、いくらでも一緒に呑んだり遊んだりしてもいいけど、在学中は必要を感じない。
親身と身近は違うのだ。

社会人は、仕事の面白さと社会人の格好良さ、
熱さ、そしてプロの凄さを学生に知らしめて
働くことに夢を見させる存在でありたい。
私の先輩たちがそうであったように。

通勤電車の中でゲームしたり少年向けマンガ週刊誌を読んだりするのも、
悪いとは言わないが格好良くはないと思う。

安さだけを求めて、本当に美味しいものや品質のいいもの、
職人のこだわりが分からない大人も確かに多いと思う。
缶コーヒーに歩きタバコをしているスーツ姿を見ると悲しくなる。


若者の目線と立場を理解する事は大切。
でも、立ち居振る舞いと精神はgentlemanでありたい。
高価でなくても、せめて上質なものを選びたい。
なぜなら、付加価値の有無は自らが体験していないと説得力がないから。

もうすぐ夏が来る。
秋になると就職支援も厳しさを増す。
一つでも多くのヒントや気付きを提供出来るよう、
更に勉強する。この仕事、好きだから。