2011年07月22日

愛犬物語①~ゲンの話

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110721-00000005-mai-soci

あたりまえだろっつーの。

という感想とともに、思い出した話。



私は以前(小学校の時)飼っていた犬が、
誤ってリードを外して迷い犬となり、家族総出で毎日探し続けた。

もともと動物愛護相談所という保険所で殺処分される前の
施設で母が貰ってきたのだった。
どうせ飼うなら、1つでも命を助けてあげたいとのことだった。

鼻と口は黒色、他は茶色のかわいい雑種のオスの子犬だった。
「ゲン」と名付けた。

いなくなってからは、幼心に自分を責めた。
「僕のこと、嫌いだったのかな・・・。」
万が一のことも考え保険所にも届け出をしていた。


そして数ヵ月後、電話が鳴り足取りが分かってきた。
数キロも離れたスーパーで、しばらく預かられていた
との話だった。

ただ、

近所のいたずらっ子を噛んでしまったらしい。
もともと気性は激しかった。


そして近所の人が保険所に通報。
電話も保険所からだった。



電話を取った母は、捨てずに持っていたリードを
準備しながら話を聞いていたが、次の瞬間絶望の淵に
突き落とされた。


「処分してしまいました」


その夜、学校から帰っていた私と妹、父と4人で
家族会議が有り、母からその話を打ち明けられた。
多分、あんなに声をあげて泣いたのは前にも先にもこの時だけかと思う。

せっかく救われた命なのに、結局保険所で殺処分。
やり切れなかった。自分が人間であることが嫌にもなった。
そしてもう一生犬は飼わないと決めた。
かわいい時の想いでより、無くなった時の悲しさが大きいから、
犬は飼いたくないといっていた母の気持ちが良く分かった。


日本でも、もっともっとペットを飼う際の規制を高くしてほしい。
車を購入する時でも、車庫が有るか・免許を持っているかなど
チェックが有るのに、なぜ命ある生き物を飼うときは無いのだろう。

おかしいことがこの世の中にはまだまだいっぱいある。  


Posted by Hamanaka at 07:20Comments(0)日記