2015年10月02日

若年層の早期離職

最近、身近な新社会人(今年の4月入社)が退職の報告に来てくれた。

理由としては、諸事情で実家のある関東に戻ることになったとのこと。
10数年前に人事部で働いていた際のことを思い出した。



採用の仕事は出会いの仕事なので、やっぱり楽しい。大変だけど。

反面退職する人との面談は辛かった。
自分の力ではどうにも出来ないことも多く、歯痒さもあった。

退職理由は千差万別。しかし、前向きな退職とそうでないものはあったように思う。

乱暴にまとめるのなら、理由を自分におくかそれ以外におくかだと考える。

・何かやりたいことに出会ってしまった。
・さらにレベルの高いシビアな世界で力を試したい。

こういう人達は会社への不満を言わなかった。どんな会社でも同僚は選べないこと、自分自身の在り方で環境は変えられることを知っている人達だった。

対して、
・会社のやり方への不満
・上司同僚への不満
をぶちまけて退職する人達は、自分自身が選択し入社したことや、成果含めて貢献出来ているかという視座をもたない場合が多かった。

やや雇用側の目線かもしれないが、義務より権利を主張するのは日本的企業においては難しいと思う。

自分で、選んだ道・チームをろくなパフォーマンスも上げられずに退職する。このことをその後のキャリアにどう意味付けするのかは非常に困難ではないだろうか。

どんな環境・市場でも、いや厳しい環境でこそパフォーマンスを発揮する人材を、どの企業でも求めているのに逆ではなかろうか。

自分自身の事を考えても、苦しい時を乗り越えた時が、アップデートされている。

上手く行って自信を付けることももちろん必要だが、それは前述の苦しいトライ&エラーを踏まえてからのものではないだろうか。

ゲームと異なり、リセットボタンを押してもキャリアはリセットされない。むしろコンテニューだ。

そんなことを、まだまだ若い人達に自分の言葉で伝えようと思う。


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Posted by Hamanaka at 00:04│Comments(0)日記
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